愛が破戒を生むのだとしたら
片眼が錆びつく夕焼け
ギロチンの刑に処す
オブラートに監禁
春に狂いたいのさ
夏を味わったのさ
ミルキーウェイから投げキッス
鱗を削ぐ手で触るな
背後にクラクション
君の叱責をお代わりしたい
明るい怠惰の王
犬食い犬死に犬畜生
大いに論じろ世界は耳を傾けない
秋は消えたいのさ
冬と心中したのさ
うつ伏せのセレナーデ
ハイライトを見せつける
はぐれた危機
赤に一歩
文学的フーガ
幻覚のホルマリン漬け
重い酸素、ルールは横たわる
どうしても壊れてくれないね
それなりの徒花
CO2の共有が何を意味するのか
哲学は顔を真っ赤にして怒鳴りつける
浮上した目眩を叱りつける真夜中
息を止めた朝
成功者の夜泣き
リリーと秘密
夜汽車でみた夢
胸の内を掻き回して
斑点を纏う
錯乱、午前二時
骨の髄まで溶けて
劇中劇で二度目の春を
吊し上げた愛とか恋とか
秘密の秘密、そのまた秘密
木馬に揺られた思春期
ミートパイと裏切り
赤と青の平行線
塩をひとつまみ
かつては私も女だった
未来が確かかぶん殴ってみて
さながらドラマのワンシーン
蝋梅
title / 自作発言は× 他、良心に沿ってお好きなようにお使いください。
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